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金本監督采配ズバリ!阪神・中谷、先制打呼ぶ二塁打&2点目呼ぶ中前打

金本監督采配ズバリ!阪神・中谷、先制打呼ぶ二塁打&2点目呼ぶ中前打 (サンケイスポーツ) - Yahoo!ニュース

 

 

 (セ・リーグ、巨人1-2阪神、5回戦、阪神3勝2敗、23日、東京D)独特な緊張感が漂う東京ドーム。試合開始からわずか1分。G倒の号砲が勢いよく鳴った。内海の3球目をとらえ、試合の流れをもってきたのは2年ぶりに1番に座った中谷だ。

 「出たらアピールになると思っていました。よかったです。塁に出たら、後ろはすごい方ばかりです。塁に出ようという気持ちだけでした」

 

 ファーストストライクを見逃さず、左翼線に鋭い打球が飛ぶ。大きなストライドで悠々二塁到達。一死後、糸井の一ゴロで三進し、福留の3試合連続となる先制打でホームイン。三回一死での第2打席、外角直球をコンパクトに中前へ。一死満塁の好機を演出し、福留の中犠飛で2点目のホームも踏んだ。

 

 昨季9勝15敗1分と大きく負け越した伝統の一戦。何としてもカード勝ち越しを決めたかった金本監督は打順を組み替えた。打撃が下降気味の高山と中谷を入れ替え、しかも1番に置くと決断した。

 「北條を1番に上げてというのも頭にあったんだけど。中谷の長打力がね。下の方、6番においていてもね。投げ勝つ、守り勝つというのももちろん野球だけど、やっぱり勢いをつけるためにはバーンと打ってね。景気よくね」。片岡打撃コーチと合致した起用法がズバッと! 的中。その期待にしっかりと応えてみせた。

 

 中谷自身、スタメンは20日の中日戦(ナゴヤドーム)以来、今季3度目。打席数が少ない中でも集中力がとぎれないことにはワケがある。高卒7年目。金本監督が就任する直前の2015年まで数年間、年齢の関係から指定強化から外されていた時期があった。自主的にオフの過ごし方を考える中で、筋トレへの意欲は誰にも負けないことに気がついたという。「(意識の高さは)それが大事だと思います」。ガツガツと重量を挙げ、背筋力はチームトップクラス。自らの意識改革で作った下地が、好調キープを支えている。

 25日からは甲子園6連戦。「試合に出たらアピールすることしか考えていません」と表情を引き締めた男が、ブレークの予感を漂わせる。

 

今季3度目のスタメンにキッチリと結果を出した中谷。指揮官の決断に最高の形で答えられる選手がいるのは心強い。

また、このタイミングで采配をズバリ的中させた指揮官の眼力も畏れいるものがある