阪神・糸井、得点圏打率5割だ!スーパーサイヤ人級大暴れ
阪神・糸井、得点圏打率5割だ!スーパーサイヤ人級大暴れ (サンケイスポーツ) - Yahoo!ニュース
(セ・リーグ、阪神8-5広島、7回戦、阪神4勝3敗、5日、甲子園)苦境に立てば立つほど潜在能力が覚醒する。それこそ戦闘民族のサイヤ人!? 2-4の六回二死一、三塁。血が騒ぐ。糸井は両手に持つバットに気を込め、思い切り振り抜いた。舞い上がった打球は、中堅・丸の前にポトリと落ちた。
「よかったね」
試合後、多くは語らない。だが、確かに敗色ムードを一掃した。1-4から北條の左前適時打で1点を返し、なおもチャンスの場面。4番手・一岡の144キロの真っすぐにバットを出し、ついに1点差。梅野の2点三塁打などで6-4と逆転した七回は、なお二死一、二塁で右前適時打だ。
2安打2打点で、リーグトップの得点圏打率は・500。9試合連続安打で、今季10度目のマルチ安打もマークした。
年に1度のこどもの日。この日は人気アニメ「ドラゴンボール超デー」として開催され、主人公・孫悟空が球場を訪れた。いまでは憧れる選手となった糸井も、少年時代は超戦士に目を奪われた。テレビ画面内で繰り広げられる熱いバトル。なかでも、孫悟空のライバルで、負けても負けても立ち向かうベジータに夢中だった。
サイヤ人の王子、エリートとしてプライドが高いが努力を惜しまない。孫悟空の天才ぶりに嫉妬しながらもガムシャラにその背中を追い、トレーニングに励む。今回はそんなヒーローとのコラボも実現。ベジータと糸井が“フュージョン”したグッズも完成し、喜んでいた。そんな日に、燃えないわけがない。
試合前にはベジータについて問われると「ハァハァハァ…以上」と汗をしたたらせながら肩で息をし、厳しい修行の様子を表現!? 集中して気を集め、戦いの場へと向かっていた。
「(状態の継続は)出来そうで出来ないんだよ。あしたもがんばります」
継続だけではなく、常にさらなる高みを求める。孫悟空に打ち勝つべく強敵との戦いに明け暮れたベジータのように-。これからも糸井は鍛錬を積んでいく。
スーパーサイヤ人糸井がこどもの日でも大活躍。
憧れのベジータとフュージョンした糸井の得点圏打率5割とは、ベジータと共に、虎の王子である。
ベジータは常に上を向いているが、糸井も上を見続けるであろう。