勝利への執念や!阪神・福留がセーフティー…結果ファウルも六回には適時二塁打
勝利への執念や!阪神・福留がセーフティー…結果ファウルも六回には適時二塁打 (サンケイスポーツ) - Yahoo!ニュース
(セ・リーグ、阪神6-0広島、9回戦、阪神6勝3敗、7日、甲子園)勝利への執念! 阪神・福留孝介外野手(40)が、四回無死一、二塁からセーフティーバントを試みた。ファウルで失敗したが、二ゴロで走者を進め、先制をアシスト。六回には自ら右翼線へ適時二塁打を放ってみせた。今季からキャプテンを務めるベテランがチームを鼓舞し、広島相手に3連勝や!!
甲子園がどよめいた。まさか、まさかのセーフティーバント。4番の福留が四回無死一、二塁から突如披露した“小技”に、勝利への執念が凝縮されていた。
「状況を見ながら、先に点を取って動かしていかないと、とは思っていた。(今年、セーフティーを)1回もやってなかったし、相手の警戒も薄いかなと思って」
この試合まで1勝1敗、防御率1・98と虎打線が今季最も苦しめられた九里に、三回まで無安打に抑えられた。難敵を攻略し、まだ勝ち星のない能見に1勝をプレゼントするために、40歳はガムシャラだった。
残念ながらバントはファウルに。でも、直後に二ゴロで走者を二、三塁に進め、二死後に鳥谷の先制打が生まれる。4番打者が見せた自己犠牲の姿が、ナインを鼓舞しないはずがない。
「どの投手が投げても、勝たせたいけれど、能見は何度もいい投球をしながら…ね。野手全員が同じ気持ちだったと思うよ」
率先垂範は自己犠牲だけでは終わらない。2-0の六回、再び巡ってきた無死一、二塁。今度は“俺が主役”とばかりにフルスイング。右翼線への適時二塁打だ。ゴールデンウイーク中の8試合は打率・367、1本塁打、8打点の暴れっぷりだ。
「キャプテンマークは預かっているだけ」
そう言い続ける背番号8は、この日もお立ち台で“その話題”を持ち出された。でも、ナインはみんな、分かっている。今の猛虎で、ユニホームの胸の「C」マークが一番似合うのは福留だということを。
GW中のビジョンに映し出される少年時代のマイヒーロー。キャプテンのそれは漫画「ろくでなしBLUES」の主人公・前田太尊。理由は単純明快だった。
「ケンカに強かったから」
40歳の大台に乗った今は、ケンカを野球に置き換えて、冷静沈着に勝ちまくろうとしている。前日(6日)の大逆転勝ちにも落ち着いたもの。
「きのうはきのう。きょうはきょう。新しい気持ちで戦ってます。ただ、勢いには乗っかってきてる気がする」
百戦錬磨のキャプテンが手応えを感じ始めるほど、今の猛虎は強い。
勝利への執念を見せる福留
まさか福留がセーフティーバントを試みるなど誰が想像したであろうか?
そんな福留曰く、勢いには乗っかかってきている気がするチーム状態。
勢いから確固たる力に導いてほしい。