阪神・高山、曲芸打ち!2戦ぶりマルチ「あれが精いっぱいでした」
阪神・高山、曲芸打ち!2戦ぶりマルチ「あれが精いっぱいでした」 (サンケイスポーツ) - Yahoo!ニュース
(セ・リーグ、巨人2-4阪神、6回戦、阪神4勝2敗、9日、東京D)ふわふわと白球が舞い上がる。三塁手・マギーの頭上を越す。ファウル!? いや、数十センチ、入っている!! これぞ曲芸打ち。一回、先頭の高山が内角球に完全に差し込まれながらも体を回転させ、打球を左翼線内に落とした。
「追い込まれていて、先頭でしたし、何とかして、出る、と。もっと(体が)回れたらよかったと思いますが…」
虎党の割れんばかりの歓声を背に二塁に到達。6球すべて内角を突かれ、スライダー、カットボールなど厳しい攻めをされながらも「H」ランプを灯した。「あれが精いっぱいでした」。まさに執念そのものといえるだろう。菅野の出ばなをくじき、北條の投前犠打で三進。糸井の右前適時打で先制のホームを踏んだ。
3点リードの七回二死の第4打席は右前に弾き返し、2試合ぶりのマルチ安打。金本監督は「本当によく投げ勝ったともいえるし、打ち崩したともいえる」と試合を総括したゲームで先陣に立ったのは、紛れもなく高山だ。
4試合連続で「1番・左翼」。もう指定席を譲らない。
ようやく指定席にどっしり座ったようである。
2戦ぶりのマルチ。
この男が1番にいるだけで、得点のにおいが増す打線になる。
曲芸打ちと揶揄されているが、高山のバットコントロールがあればこそ。
あとは成績を上げるだけである。