猛虎の歴史、若トラに伝えよ 「レジェンド」知らず、挨拶もなし
猛虎の歴史、若トラに伝えよ 「レジェンド」知らず、挨拶もなし (産経新聞) - Yahoo!ニュース
少々、怒っている。
5月3日、甲子園球場で行われたウエスタンリーグ「阪神-広島」戦の試合前のことだ。この日、球場OB室には元監督の安藤統男氏(スポーツ報知評論家)の姿があった。
「同郷(茨城県)の大山を激励しようと思ってね」。聞けば、まだ一度も会っていないという。筆者は試合開始1時間前、大山に「安藤元監督が君を激励したいとOB室にいるよ」と声をかけた。すると、彼は「安藤さん?」と首をひねった。なんと、知らなかったのである。
大山だけではない。球場通路でOBたちとすれちがっても、挨拶すらしない若トラたちが大勢いる。
聞くと、藤田平氏(デイリースポーツ評論家)や小山正明氏(同)ら多くの阪神OBが、こうした不愉快な体験をしていた。
「そういうもんだよ。今の子たちは僕らのことを知らない。何処(どこ)のオッサンやろ?ってなもんだよ。時代やな」と彼らはいう。
いや、これは決して「時代やな」で片付けてしまってはいけない。
阪神に入団する新人選手は多くの教育を受ける。一般社会人としての常識や暴力団関係の注意事項などなど。ところが「球団の歴史」については、ほとんどないという。
自分が入団した球団がどんなチームだったのか。どういう戦いをし、伝統を築いてきたのか。そして、それを支えた先輩たちの雄姿をなぜ、球団は教えようとしないのだろう。新聞社に依頼すれば、当時の記事はすぐに集まる。放送局に頼めば、かつてのスターたちの映像が手に入るではないか。
少なくとも、球団のタイトルホルダー、歴代監督、そして現在、評論家として活躍しているOBたちの顔と名前ぐらいは、選手に教育すべきだろう。
藤田氏はいう。
「西武はそういう教育ができていると思うよ。春のキャンプを視察に行ったとき、レストランで食事をしていたら、西武の若い選手がわざわざ、挨拶をしにテーブルまで来たからね」
自分たちの球団の歴史を知り、OBたちを大切に扱い、先輩に敬意をはらうチームに-。今からでも決して遅くはない。(田所龍一)
これはなかなか難しい問題である。
確かに、この記者のいう事もわかる。
ただ、どこで線引きをするのか?
タイトルを取ったと選手だけで良いのか?
タイトルはとってないが、川藤氏の様に、当時の阪神を象徴する選手はどうするのか?
江川氏の様に、最終球団が違う人はどうなのか?
全員を覚えないといけないのか?
完全な回答など存在せず、いつまでも続く議論であろう。
ただ、それこそ球団側で線引きをして上げて欲しい。
選手がやり玉にあがるのは間違っている。