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阪神総力戦で覚悟していた秘策「捕手中谷」プラン

阪神総力戦で覚悟していた秘策「捕手中谷」プラン - 高原のねごと - 野球コラム : 日刊スポーツ

 

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関西ローカルのABCテレビ「おはようコール」という早朝の帯番組で金曜日のスポーツコメンテーターを務めさせてもらっています。コメンテーターと言ってもこのコラムのごとく、脱線を重ねるのが常なのですが、毎年、必ず順位予想がある。

 阪神ファンの視聴者が多いので「阪神優勝」と言いたいけど、しっかり考えればそうもいかない。でも違う球団を推すと「おまえはなんや!」という投書が来たりして。ご意見をいただくのは別にいいのですが、なかなか難しい。

 そして今季。考えに考え、決めました。「阪神優勝!!」。テレビで公言しました。ちなみにパ・リーグは「オリックス!!」です。

 司会のアナウンサーからは「阪神オリックス…。関係者の気持ちを忖度(そんたく)したんじゃないですか?」と突っ込まれたのでピシャリと本音で答えました。

 「はい。忖度してます」

 ところがどっこい、阪神が強い。これを書いている11日時点で昨季の覇者・広島の1ゲーム差をつけて、堂々の首位です。このままいけば「忖度作戦」が功を奏すのですがはたして…。

 そんな阪神の激闘の日々である出来事が起こりました。「捕手原口」の実現です。

 もともと捕手の原口ですが、過去の故障を考慮し、さらに打力を生かすことでキャンプ終了後に一塁手にコンバートされています。

 しかし10日の巨人戦(東京ドーム)、8回表に代打で安打を放つとその裏、マスクをかぶりました。これが今季初マスク。梅野、岡崎と捕手2人制の阪神は「3人目の捕手」として原口を位置づけていたのですが、ついに、それが実現した形です。

 しかし、個人的には少し前に「捕手不在」の危機に陥ったことの反省ではないか、とひそかに見ています。

 4月25日のDeNA戦(甲子園)のことでした。0-1とビハインドの7回、2死一、二塁のチャンス、7番北條の場面で、金本監督は原口を代打に送りました。

 さらに続く8番梅野のところに新井を代打に出したのです。結局、同点はなりませんでしたがチェンジとなり「おっ」と思いました。

 8回表の守備で阪神ベンチは原口に代わって遊撃で糸原を入れたのです。そして代打新井に代わって捕手・岡崎を出しました。

 つまり、この時点で阪神ベンチに、本職の捕手はいなくなったのです。万が一、岡崎が負傷交代すればどうなっていたのか。

 結局、敗戦。試合後にその点をたずねた私に矢野作戦兼バッテリーコーチは言いました。

 「こちらも腹をくくった、ということ。そういう状況はつくってはいけないんだけど、そうなってしまった。最悪の場合は、普段、守っていない選手をはめていくしかなかった」

 守っていない選手…? すぐに頭に浮かんだ選手は一塁でスタメン出場していた中谷でした。その問いに矢野コーチも「そうですね」と肯定したのです。

 福工大城東から入団7年目の中谷は入団時は捕手登録。すぐに外野にコンバートされ、阪神では実質、外野手です。それでも経験者には違いない。翌日、中谷にそのことを聞いてみました。

 「えっ? あ! そうか!」

 試合に集中していた中谷はそこまで気が回っていなかった様子でした。

 それでも「やれ、と言われればやっていましたよ。できるかどうかは分かりませんが」と元気に答えました。

 いろいろなことが起こる今季の阪神、試合に勝つだけでなく、なかなか面白いのです

 

実現はしなかったが、捕手中谷が試合で実現したかもしれないとの事。

これは依然日本ハム・読売・中日にいた小笠原が最初捕手契約であり、その事を思い出す。

何が起こるか分からないのが野球の面白さ。

守備位置も同様である。

 

 


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