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阪神には掛布氏が君臨 二軍監督“レジェンド級”続々の効果

阪神には掛布氏が君臨 二軍監督“レジェンド級”続々の効果 (日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース

 

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コラム【プロ野球人物研究 対岸のヤジ】

 左アキレス腱断裂からの復帰を目指す阪神西岡剛がようやく二軍練習に合流した。報道によると、早ければ今月末には二軍戦に出場できるよう調整する予定だとか。西岡のような主役志向の派手な選手の場合、二軍調整において重要なのはモチベーションの維持だろう。本来、彼は華やかな脚光を浴びれば浴びるほどイキイキする選手だけに、二軍という地味で泥くさい環境はあまり似合わないように思う。

 しかし、現在の阪神は少し事情がちがう。なにしろ、二軍監督はミスタータイガース掛布雅之である。本来なら地味なはずの二軍に球団史上屈指のレジェンドOBが君臨しているのだから、その注目度は一軍並みだ。

 実際、掛布二軍監督が就任して以降、阪神の二軍がマスコミに取り上げられる機会は飛躍的に増えた。二軍戦の観客動員数も向上し、普段の練習でさえ多くの見物人でにぎわうようになった。

 そんな環境を考えると、名もなき若虎たちはもちろん、不振や故障によって降格中のベテランでも気が引き締まって当然だろう。もしかすると、西岡はロッテ時代の一軍よりも多くの人々に注目されながら、二軍での練習に励んでいるのかもしれない。少なくとも、彼のモチベーション維持においては、掛布二軍監督の存在は効果的だろう。

■格安の年俸で2次効果生む

 近年の球界では、この掛布二軍監督だけではなく、巨人の斎藤雅樹や中日の小笠原道大日本ハム田中幸雄オリックス田口壮ら、二軍監督にレジェンドクラスの大物OBを据えるケースが増えた。

 推定年俸はトップの掛布と斎藤でさえ3000万円、田中に至っては1800万円である。

 ビジネス的な観点で見ると、この程度の価格で彼らのようなレジェンドを雇い、それによる高い広告力や販促力、さらに選手のモチベーション維持など、育成力以外の2次効果をいくつも生み出せるなら、今後こういったレジェンド二軍監督の流れはますます加速するのではないか。巨人と阪神の監督人事は少し特殊なものがあり、二軍監督がそのまま一軍監督へのステップになるとは必ずしもいえないのだが、他の球団のレジェンド二軍監督はいずれ一軍監督に昇格するための勉強という側面もあるにちがいない。年俸を安く抑える理由にもなるはずだ。

 以前、あるプロ野球OBから聞いた話では、現役時代にたいした実績を残していない人が二軍の指導者になると、そのチームの大物選手が二軍に降格してきたとき、あきらかになめた態度をとられる、ということもあるという。しかし、レジェンド二軍監督ならそうはいかないだろう。特に阪神の場合、たとえ福留孝介鳥谷敬が二軍降格しても、ミスタータイガースが待ち受けているのだ。

▽山田隆道(作家)1976年、大阪生まれ。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。MBSラジオ「亀山つとむのかめ友Sports Man day」など野球情報番組のコメンテーターとしても活躍中。

 

レジェンド二軍監督のもたらす効果。

確かに考えてみると利点だらけである。

気がかりな部分はレジェンド過ぎて、野心が強すぎて1軍監督の座を狙うというケースだが、幸いなことに掛布二軍監督は金本監督のことを温かい目で見ている感があり、現体制に限っては大丈夫であろう。

 

 

 


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